昨日の続きからです。
ここまでで、だいたい半分ぐらいの工程が終わったところです。
少し写真がボケていますが、ライン(段差とも言います。)が綺麗にでています。
このところ何回も書いている(新理論左手は誰でも自在に動かせる)ように、被せガラスの段彫りの仕事では、左手が自在に働きますので、彫り方(段彫り技法)を教えてもらうと、プロ並みの作品を作る人が多くいます。
誤解のないように、けっして被せガラス・段彫りの仕事が簡単だと言っているわけではなく、子供の頃から字を書いているので、左手と右手の
“連動の技”が自然にできる人が多いからです。
このあたりが透きガラスの彫刻と違う所ですね、例えば沈め彫りの技法は、マスクのフチを正確に同じ深さで彫ることが要求されます。ところが被せガラス・段彫りの場合は、砂をかけて被せのガラスを少しづつ削り落とすので、生地に対して真っ直ぐに砂をかければ(彫るところに)いいので、透きガラスの彫刻と大きな違いがあります。
では残りの写真を見てみましょう。
ノズルを持つ右手をペン(筆)と考えると分かりやすいです。左手には生地ではなく巻いてある紙と思ってください。
こう思って見てください。
時代劇にでてくるように巻いた紙に筆で書く、それも目の高さに持ち上げて書く・・・。
そんな状態を思い浮かべてイメージトレーニングすると、被せガラス・段彫りの技は比較的簡単(本当は難しいのですが)に、自分の物にすることができます。
ただ、入り口が広いと進むのが大変ですが、皆さん頑張って素晴らしい被せガラスの作品を作ってください。
次の写真を見ると微妙に左手が動いているのが分かります。
もう一度書いておきますが、この写真の人はプロの作家ではありません。教室の生徒さんですがとても良い“連動”の技を使っています。
生地に対してノズルを真っ直ぐにして、正確に砂をかける。
(下の部分の彫りなので微妙に後ろに倒してている。)
次の写真は上の花の部分の彫りなので、生地を少し前に倒しています。ノズルを動かして狙うのではなく、生地を動かす!これが段彫りの基本です。
仕上げのラインだしです。
ライン(段差)を入れたところに砂をかけて(彫って)ラインを浮き出させます。ノズルを持つ右手は軽く上下させるだけで、左手で生地を回しています。参考にして下さい。
次回はプロの左手の働きの予定です。
日本サンドブラスト工芸協会主催、サンドブラスト彫刻新作展が始まります。
http://j-sandblast.com/exhibition/2008/
地図などの詳細は↑ここを見てください。
サンドブラト専門店 Glass ワタベ
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被せガラス等のカタログ・ブログです。
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