明日は彫刻展の搬入と前夜祭です。
同じ芸を志している者達が年に一度、技を競い合い、技を肴に酒?を酌み交わす ・・・ 数時間の宴が一瞬で終わる錯覚をしてしまうぐらい楽しい時間が過ごせます。 が、搬入が2時で前夜祭の終わりが9時、2次会が・・・で 、お疲れ様となるのです。
明日は↑と、なる予定です。
来年は貴方も参加しませんか、硝子彫刻展と前夜祭はサンドブラストガラス彫刻をやっている人なら、どなたでも大歓迎です。
で、前回の続きで、こっち側の解説です。
絵は小さいのですが、反対の面の彫刻の3倍ぐらいの仕事量で、とても込み入った彫刻をしています。
花の部分の彫りだけで5段階の彫りをして、細かな花の模様を入れると、花が完成するだけで6回の仕事を加えているのです。
1.花を立ち上げる(浮かせる)
2.花全体の感じをフリーで作る
3.雌しべを貼り戻して浮かせる
4.雄しべの部分を貼り戻して浮かせる
(細かな粒粒を貼り戻しをしてからカットします。)
5.貼り戻して花びらを作る
6.花全体の形を作る
(花びらの薄さ感とひっくり返り)
7.ボロン・ノズルを使い花の細かな模様を入れる
花の部分だけで、これだけの仕事になってしまうのです。
この角度で見ると花と葉の高さの違いがよく分かります。
葉と茎は花の部分を立ち上げた後に、マスクを貼り戻して葉と茎を立ち上げます。その時に茎は真っ直ぐな形(難しいのですよ、砂は広がっているのです。)に、葉は薄さ感を出す為に鋭角に食い込ませます。
最後に葉脈をカットして(これも一度彫ってある面出のカットです。)葉脈を彫り込むのですが、こっち側の葉の葉脈はマスクを剥がしながらの入れ方で、バラの葉特有の形を出そうとしたのですが、葉の形が小さくてあまり効果はありませんでした。
で、完成です。
コンセプトに忠実に制作してみましたが、とても込み入った彫り方をするので面白いのですが、彫刻三昧のモードに入らないと作れない作品ですね、次は一年後・・・かな。
この写真を見ると、右側のバラと左側バラでは立ち上がりの違いがよく分かります。右がモチーフ、それぞれに高さの差をつけて表現したバラです。
次回は、搬入の様子か、前夜祭の・・・
ワタベの技のテキスト。
このテキストとサンドブラスト彫刻の経験があれば、誰にでもワタベの技が自宅で習得できます。
彫刻ガラス・ワタベの技、沈め彫り、段彫り編。
逆レリーフ編は現在制作中です。
お問い合わせは、Glassワタベまで 。
彫刻ガラス ワタベ
趣味で楽しみたい方から、サンドブラスト作家希望の方まで、楽しみながらガラス彫刻が学べます。
“技、学びたければ教えます。”
被せガラス・多層被せガラス専門コースを創りました。
彫刻ガラス ワタベのあるところ
基本の技 初級 “沈め彫り”
中級“逆レリーフ”
色被せガラス “段彫り”
色被せガラスのグラスプランニング。
日本中のプロの作家が、お得意様です。
サンドブラストに関する、生地、機材(ブラスターセット)
サンドブラスト技法のテキスト。