どんな物ができるのか、のつづき。
今秋は勉強をしようと思い立ちまして、今日は個展を見てきました。(個展を見に行くのは、・・・振りです。)
銀座のギャラリー田中で、今開催中の『伊東かおり ガラス展』です。カットとサンドブラストを組み合せた、素晴しい作品が展示されています。
カット、サンドブラスト、どちらも良い勉強になりました、伊藤さん、ありがとうございました。(10月19日まで開催されています。)
そのあと、例のごとく食べ過ぎて、ちょっと・・・な状態です。
ここから、今日の記事です。
昨日紹介した猫の顔を横から撮った写真がありました、生地は40mmぐらいあるペーパーウエイトなので、横から見ても猫の顔が立体的に見えるように彫刻してあります。
意図的に横顔も立体的になるように彫ったのか、その点を作者に尋ねたら、逆レリーフ で正確に彫り込んだだけで、このような立体的な彫りになったそうです。(逆レリーフ の理論は凄いのです。)もっとも素彫りの時に形は決まってしまうので、フリーでネコの形を作れるかです。
それにしても↑ の写真は何だか変な感じですよね、彫りを横から見えるのは深く彫った逆レリーフ ならではの仕事でしょう。
↓ は、ぶ厚い宙吹きの?に、かなり深く彫りこんであります。
板ガラスの作品でテーブルです。(1200×550)
象は全部、貼り戻し・逆レリーフ で彫刻してあります。
牙の部分で一番深く彫った部分は8mm位いっているので、10ミリの板なので残りが2ミリ、これって強度はどうなんでしょうか、表現を重視してしまう作家の弱い部分です。
鼻のしわも貼り戻し、耳のグニュグニュはフリーです。
このネコも横から見える作品です。
寝ている姿を正確に逆レリーフ で表現すると、横から見ても彫りの深さが正確ならば、このように彫刻できます。
この彫りをもっと進化させると、今までのガラス彫刻にない表現が出来ると思うのですが、型を使ったガラス彫刻で同じような物があるので価格的な点でダメでしょう。
そのあたりがプロの作家の・・・部分です。
寝ている親子のネコです。
ネコのボディの彫りも重要ですが、このモチーフの場合は、ネコ同士の重なり部分が自然に表現できているかが、一番難しいところです。ウチで言う『キワ』 と、いう仕事です。
キワが上手く作れれば、物の重なりは簡単に表現出来るのですよ。
あと二つ、虎が残っているのですが、今日は二つも個展を見にいったので疲れてしまいました。
で、虎の解説は次回にします。
ワタベの技のテキスト。
このテキストとサンドブラスト彫刻の経験があれば、誰にでもワタベの技が自宅で習得できます。
彫刻ガラス・ワタベの技、沈め彫り、段彫り編。
逆レリーフ編は現在制作中です。
お問い合わせは、彫刻ガラス・ワタベまで 。
“技、学びたければ教えます。”
被せガラス・多層被せガラス専門コースを創りました。
彫刻ガラス ワタベのあるところ
基本の技 初級 “沈め彫り”
中級“逆レリーフ”
色被せガラス “段彫り”
色被せガラスのグラスプランニング。
日本中のプロの作家が、お得意様です。
サンドブラストに関する、生地、機材(ブラスターセット)
サンドブラスト技法のテキスト。
この形状の物は彫った側から見るので、逆レリーフ ではなく、沈め彫りで十分なのですが、深い彫り自体が面白いので、あえて貼り戻し・逆レリーフ を使っています。